ゼネコンらしい「進取の気鋭」が好き

私は中部地方の中堅総合建設会社、つまり「ゼネコン」に勤めています。ゼネコンは商業ビル、マンションから道路やトンネルまで造る会社であり、人が住む建物から社会資本になる巨大な構造物まで多岐にわたります。私の勤める会社は戦後に出来た比較的新しいゼネコンですが、入社時の社是の1つは「進取」でした。まだ大手も使っていない大型重機を使って造成工事をしたり、積極的に全国展開したり、決して保守的な会社ではありませんでした。ところが、バブルの崩壊や国際情勢から「ガバナンス」「コンプライアンス」の波が押し寄せてきて「管理」が幅を利かせるようになりました。消極的とも思えることが多々あってとても残念に思っていましたが、振り返れば、それも時代の趨勢であってやむを得ませんでした。社長も社外から来た銀行出身者が続いて「こんな会社だったのだろうか?」と残念に思っていたのですが、最近になって生え抜きの現場監督出身者が社長に就任し、これまでにない大型工事を次々に受注、着工しました。入社30年以上、社長は入社時の創業者社長から4人目ですが、いろいろ方針がぶれたにもかかわらず、創業時の理念に戻ってきてくれたことをうれしく思っています。「進取の気鋭」がDNAとして残っており、紆余曲折を経て最近よみがえったような気がします。そういう「ゼネコンらしいところ」が私の好きなところです。

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